まだ信じてる?
鵜呑みにしちゃだめ!
みのりの秋を過ぎて、真冬到来!
美味しいものも、美味しいものを食べる機会も増える季節なので、ついつい、冬太り&ダイエットが気になりますよね。
「ダイエットしようかな」と思っているなら、その前にまずは“みんなが信じているダイエットのウソ”を解消してしまいましょう。
アメリカのニュースサイトLiveScienceから、ダイエットにまつわるウソ7つをお送りいたします。
今回は、
1. 食事から脂肪をなくせばダイエットが成功する、
2. エネルギーバーはダイエットの味方である、
3. ちょびちょび食べ続けると空腹感を感じなくてやせる、
4. 飽和脂肪酸はセルライトのもと
の4つです。
■1. 食事から脂肪をなくせばダイエットが成功する
脂肪は高カロリー。これがなければダイエットは成功すると思いますよね。ところがこれがウソなのです。
適切な量の脂肪が健康のために必要だということは、今や常識。例えば、脳が正常に機能するためには、適正量の脂肪が欠かせません。また、心臓、皮膚にとっても脂肪は必要です。
油抜きダイエットをして、皮膚ががさがさになったことはありませんか? あれが心臓や脳で起きているとしたら……。
また脂肪をきちんと食べて消化すると、空腹感を起こすホルモンのグレリンの生成を抑制し、同時に、満腹感を感じさせるペプチドの生成を促進します。
更に適切な量の脂肪は、食事のGI値(食後血糖値の上昇度を示す指標)を下げて、満腹感を長く維持させるのに役立ちます。
アメリカの医師マイケル・アルダーマン氏によると、1980年代からメジャーになった低脂肪ダイエットのせいで、アメリカ国民の肥満と糖尿病の比率が上がった可能性があるとのこと。
もちろん脂肪のとり過ぎはいけませんが、極端な脂肪ゼロダイエットは、リバウンドの危険がいっぱいなのかもしれませんね。
■2. エネルギーバーはダイエットの味方である
栄養補助食品のエネルギーバーは、すべて加工食品です。身体に非常に吸収されやすい加工食品は、実はダイエットを妨害してしまいます。
加工食品を、一部消化済みの食品と考えてみてください。消化吸収に必要なパワーを怠けさせてしまい、そのことが体重増に導いてしまうというわけです。
対照的に自然のままの食品は、消化吸収にかなりのエネルギーを必要とします。ローフード(なるべく生に近い状態で食べる完全菜食)を食べるようになると、急激に体重が減るのは、これが理由です。
そんなに体にいいのなら、なんでも生で食べようかなと思った方、要注意です。専門家は、食事すべてから加工食品をなくして、ローフードにすることを勧めてはいません。過ぎたるはおよばざるがごとし、です。
■3. ちょびちょび食べ続けると空腹感を感じなくてやせる
たくさん食べないように、空腹感を感じないように少量ずつ食べる……。一見、ダイエットによさそうに聞こえますが、食べ続けることは、ダイエットの危機的な状況につながりやすいのです。
アーモンドをつまみ続ける、豆乳バナナスムージーを常に口にしている……。こんなことをしていると空腹と満腹の区別がつかなくなります。また、ずっと食べ続けていたら、カロリーは蓄積される一方なんだとか。
元・アメリカ食品医薬品局長官のデビット・ケスラー博士は、「いつでもどこでも、好きな時に食べたいだけ食べていると、身体の要求に反応して食べるのではなく、刺激や報酬として物を食べるようになってしまう」と警告しています。
ダイエットだけでなく、健康そのものによくない習慣というわけですね。
■4. 飽和脂肪酸はセルライトのもと
セルライトは悪の根源のように言われていますが、他の体脂肪となんら変わりません。そして脂肪が身体に蓄えられるのは、カロリーオーバーだからであり、食べ過ぎたものが焼肉だろうが、ドーナツだろうが、にんじんスティックだろうが変わりはないのです。
そして、主に動物性食品に含まれる飽和脂肪酸は、カルシウムやオメガ3脂肪酸の活用を助け、免疫システムを強めたり、身体の主要な器官を病気から守る働きがあります。
以前は飽和脂肪酸とトランス脂肪酸を、セットで悪玉扱いしていましたが、現在は研究が進み、飽和脂肪酸は身体に必要であることがわかっています。
更に、適切な量であれば、飽和脂肪酸はダイエットの助けとなるのです。低脂肪チーズをひと山食べても満足しないのに、普通のチーズを少量食べると満足するのは、乳製品の脂肪に含まれる飽和脂肪酸の働きです。
飽和脂肪酸をシャットアウトするよりは、1日20グラム以下/油脂全体の3分の1以下にとどめるのが賢い食べ方だと研究者は勧めています。
いかがでしたか?
意外に脂肪や飽和脂肪酸と上手につき合うことが、ダイエット成功の道のようですね。減らし過ぎるとダメとは盲点かも。とはいえ、もちろん食べすぎはダメですよねぇ!